Money Literacy

マネーリテラシー教育の様子

金融広報中央委員会(日本銀行) 連携授業

2018年10月15日、電気通信大学 キャリア教育の授業の一環として、金融広報中央委員会(事務局:日本銀行 情報サービス局)と連携してマネーリテラシー教育を行いました。

日本銀行から加藤 健吾氏を招いて行った授業の様子についてお伝えします。

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授業

キャリアデザインの一コマとして219名が受講

今回、金融広報中央委員会と連携して行ったマネーリテラシー教育は、2年次開講の「キャリアデザイン」の授業の中で行われ、総勢219名が受講しました。

講師:加藤 健吾氏(日本銀行 情報サービス局 参事役)

講師には、加藤 健吾氏(日本銀行 情報サービス局 参事役、金融広報中央委員会事務局次長)をお招きしました。

授業の様子

授業の内容としては、まずマクロ的な視点から、社会情勢を取り巻く変化・歴史的な経緯など統計的な資料も引用してお話し頂きました。

そして、それらの社会的な背景を踏まえた上で、収入や支出など家計に関するデータについてお話し頂きました。

さらに、「稼ぐ」ということはどのようなことなのかといったテーマや、投資・奨学金・年金、さらには近年話題となった仮想通貨にまで言及されてお金に関するリスク・リターンの考え方や注意点などについて、お話し頂くことができました。

学生の感想

これらの授業を受けて、学生から次のような授業後のレポートがありました。

  • なぜ働くとお金がもらえるかという問いが非常に印象に残った
  • 投資と言えば株取引のイメージが強かったが、老後まで見据えた積立式の投資の運用に関して話が聞けたのは良かった。
  • 率直に言うと、お金について分かったふりをしており、かつ目を逸らしていた自分がいたことに気付いた。現実としてのデータを数字として表示させられた時、自分はこのままでいいのだろうかと考えさせられた。
  • 奨学金について、今借りようと思えば簡単に借りられるが、10数年間も返済しなくてはいけないということで、この講義を通して改めて大変であることが認識できた。
  • 私の家庭は親の収入や生活における支出などを一切話し合ったことがなかったので、今日収入や支出の平均値を知ることができてよかったです。
  • 自分は浪費癖があり、ほとんど必要の無いものも深く考えず買ってしまい、いつまでたってもお金が少しも貯まらないので、今回の講義にあった、「必要なもの」と「欲しいもの」を区別し必要なものを欲しいものより優先することを優先して考えていきたいと思う。また、特にローンは複利にはよく気をつけていきたい。
  • お金のことをただ単に汚い話だと決めつけないで、詳しく調べる必要があると学んだ。

まとめ

今回、キャリアデザインの授業の中でマネーリテラシーについての授業を行ったところ、学生から「今までこのようにお金について学ぶ機会はなかった」という声が多くありました。

そして、学生が将来やキャリアを考える上で「お金」という要素は切っても切り離せないことから、今回お金について考えるキッカケを学生たちに提供できたことの意味は大きかったです。

また、お金の話は常にリスクがつきまとう事柄であることから、授業で取り扱うために慎重を要するという点はありますが、今回、日本銀行という公的な組織から講師をお招きすることができたことはマネリテラシー教育を行う上で良かった点であると考えています。