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事業所見学の様子

事業所見学とは

電気通信大学ではキャリア教育の授業の一環として、夏休み期間中の1日を利用して企業、団体、官庁等を訪問する「事業所(企業等)見学」(以後「事業所見学」と表記)と呼ぶ取り組みを行っています。

事業所見学では、事務局(教員)が用意した複数の企業・団体等の中から学生自らが見学先を選び、各自が見学先に関する事前調査と見学準備のためのEラーニング受講を行った上で、見学日当日の午前中にワークショップ形式で企業研究講義に参加、午後から見学先へ移動して見学を実施します。

  • 【目次】

Purpose

事業所見学の目的

  • 将来のキャリア形成に対しての意識を高め、大学での学びに結びつける
  • 社会人として求められる基本的な規律を身に付ける

事業所見学に参加する学生は、学年横断授業(1年次と3年次の合同講義)を取り入れた1年次開講のキャリア教育基礎、および3年次開講のキャリア教育リーダー両科目を履修する学生です。

現場見学や所属する若手技術者との懇談を通して、学生時代に学んでおくべきことを学生たちが理解することで、目的を持った勉学意欲を醸成することを狙いとしています。

1年次の学生たちは大学入学後の早期の段階で企業の現場を目の当たりにすることによって、“社会で働くこと”を早くから具体的に意識することができます。また、3年次の学生にとっては目前に迫った様々な選択(研究室選択、院進学か就職か、等)に対して、先輩たちの貴重な体験談を聴くことから多くの気づきと学びを得ています。

Flow

見学当日の流れ

  • 【午前中】大学へ集合、ワークショップ形式の企業研究講義に参加(訪問前の準備)

    自分にとって充実して働きやすいと考える要素の検討

    事前調査に基づく、訪問先企業に関する情報共有

    理系出身者の働く役割(企業等において価値を創造、提供)に関する話し合い

    見学を通して知りたいこと、懇談における若手社員(技術者含む)への質問準備

    見学スケジュール、移動手段と経路、見学時の注意事項の確認

    マナー、身だしなみの確認

  • 【午後】見学先へ移動、見学・懇談

    企業、事業所、製品サービス、求める人材等の説明

    現場見学(製造工程、事務スペース等)

    若手技術者(電気通信大学OB・OG含む)との懇談・質疑応答

約3時間のプログラムには、工場やオフィスなど現場の見学に加えて、若手技術者との意見交換の場を必ず組み込んで頂いており、学生にとって大学での学びがどのように社会で活用できるのかを知り、今後の大学生活をどのように過ごすかを考える貴重な機会となっています。

Practice

準備と実践の様子

見学前の企業研究での学生たち

学生たちは見学の前に大学に集合して、企業研究に取り組みます。訪問先企業について各自が調査してきた内容の紹介や、若手技術者らへの質問事項の用意など、少人数のグループワークと全体発表を通じて、見学を更に有意義なものにする準備をします。

見学先事業所への移動

大学での事前の準備を終えると、訪問先企業へ移動します。今回は、株式会社アマダホールディングス様の伊勢原にある事業所「アマダ・ソリューションセンター」を訪問させて頂きました。

事業所に到着後、見学プログラムと会社に関する説明

今回の見学プログラムの詳細内容ならびに会社の事業内容などの説明を熱心に聴いています。

事業所内の見学

続いて、株式会社アマダホールディングス様の事業所内展示場を実際に見学しました。
展示ホールであるアマダ・マシンツールプラザまで移動した上で、実際にマシンを見ながら説明を受けます。

見学途中で、学生が企業側の担当者様に熱心に質問する様子も見られました。
マシンについてご説明いただいたこちらの企業側担当者様は、電気通信大学のOBの方でした。在学中の話なども合わせてご紹介をいただきました。

見学終了後、OBとの質疑応答・懇談

事業所内の見学が終わると、電気通信大学OBである社員の方2名との質疑応答・懇談の場をご用意いただきました。

在学中の勉強や、就職活動、さらには大学で学んでいて就職後に役立ったこと、現在の働く環境や働き方など、学生たちは熱心に質問し、先輩方のお話を興味深く聞いていました。

事業所見学まとめ

学生たちは、企業の現場や製品を見た後、実際に本学OBも含めた企業で働く方々と懇談することで、様々な刺激を受け、多くの気づきを得ています。

また、学生たちにとっては、一般消費者向けではない企業(BtoB企業等)はあまり馴染みがないのが実態ですが、そのような企業を知る良い機会となっています。見学後のレポートでも「このような企業があることを知らなかったが実際に行ってみて驚いた」という感想が多く見られました。

特に今回は、本学OBの企業側担当者様で、過去の事業所見学をきっかけとしてアマダという会社を知り、入社したという方もいらっしゃったため、産学連携による繋がりを強く感じる取り組みとなりました。

最後になりましたが、株式会社アマダホールディングスの皆様におかれましては、業務ご多忙の中、事業所(企業等)見学を受け入れていただき、誠にありがとうございました。これからも本学キャリア教育へのご協力を、どうぞよろしくお願い申し上げます。