本学のキャリア教育は、実践教育科目における倫理・キャリア教育科目として位置付けられ、キャリアデザイン系科目として、1年生「キャリア教育基礎」、2年生「キャリアデザイン」、3年生では「キャリア教育リーダー」、「インターンシップ」、「ベンチャービジネス概論」から構成しています。
Overview
概要
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企業人を招いて行う外部講師講演
産業界の第一線で活躍する企業人講師の講義から、産業界から求められる人材像(主として技術者像)を学び、理解する。
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企業現場の見学
企業現場を見学して若手技術者と交流する事業所(企業等)見学を行い、仕事(職業)と企業の実態を理解する。
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自己の個性と価値観の理解
職業適性検査や性格検査などを用いて客観的に自らの個性(特徴)、強み、才能、価値観の理解に努め、他者との意見交換から自他の相違、多様性について深く考察する。
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職業人(技術者)としての資質、能力の育成
技術者に求められる基本的素養、社会人基礎力などについて、社会人講師による講演も含めた講義および少人数グループでのワークショップなどを通じて体験的に身につける。
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インターンシップ
国内、海外における職場体験により、勤労観や職業観を養う。原則夏季休業期間中に企業・団体で90時間以上の実習を行い、報告書を提出し、成績評価を受け、合格することで2単位が付与されます。
Features
特徴
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特徴1
きめ細かな支援を実現する体制キャリア教育ボランティア
本学ではキャリア教育ボランティアという制度を設け、産業界経験者を非常勤の教務補佐員(特任講師の名称付与)に採用し、交通費と若干の謝金で講義運営を支援していただいています。この仕組みにより学生10~20名に対して1名の教務補佐員を配置し、きめ細かに学生への指導助言、就学支援を実現しています。本学の卒業生だけでなく他大学や文系出身の方も増えており、研究者やエンジニアから、経営、営業、総務、経理、人事など各々の経験を活かして熱心に学生の指導に当たっていただいています。
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特徴2
時と場所を選ばない支援ツール学習ポートフォリオシステム
独自のWEBシステム「学習ポートフォリオシステム」を平成18年から導入しており、学生がいつでもどこでも、講義資料の閲覧、レポートの提出、講義内容に関する質問や感想の登録などを可能としています。また、キャリア教育ボランティアがレポート内容へのフィードバック、質問への回答やアドバイスなどを登録すると、同時にメールでも発信され、学生とのインタラクティブな意見交換を実現し、教育効果を更に高めています。
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特徴3
産学官連携による現場見学事業所(企業等)見学
多くの企業、団体、官庁等にご協力いただき、夏季休業期間の後半に実施しています。複数の見学先から学生自ら選んだ企業等について事前調査を行い、午前中に企業研究ワークショップを実施し、午後から見学へ向かいます。約3時間のプログラムには、工場やオフィスなど現場の見学と、若手技術者との意見交換の場を必ず組み込んでいただいており、学生にとって大学での学びがどのように社会で活用できるのかを知る貴重な機会となっています。
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特徴4
授業改善による質的向上への取り組みFD教育検討会
キャリア教育はその性質上、同じ授業に参加していても学生一人ひとりの状況や周囲の社会環境に応じてその結果は絶えず変化すると考えられます。そこで、電気通信大学のキャリア教育では常にその目的を達成できるように、ワークショップ終了直後に担当教員とキャリア教育ボランティアが一同に会して、毎回の講義を振り返り、今後実施する場合に配慮すべき事項等を議論している。こうしたFD教育検討会を通じて各教室での工夫や対応を共有し、全体としての質的向上を続けています。